RTX1200/RTX1210のファームウェアをアップデート、YAMAHAのRTX系で復旧できるように実行する手順。

2019/07/01 RTX, ネットワーク

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ヤマハのRTX1210(RTX1200を含む)は弊社でもよく利用するルーターです。 中小企業向けのブロードバンドルーターとして弊社では導入実績も多数あります。  そんなオススメのルーターRTX1210 (RTX1200)ですが、購入後に先ず行うのがファームウェアのアップデートかと思います。購入後のRTX1210(RTX1200)は殆どの場合、 古いファームウェアで動作しており設定を行う前に最新のファームウェアに更新することは基本的な手順の一つになっています。 

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RTXのファームウェアの更新はセキュリティ対策や新しい機能、例えばこの記事

で記載したL2TP/IPsecを利用する場合等に必須の手順になりますので覚えておいて損はありません。

RTX1210は幾つかの方法でファームウェアをアップデートすることが出来ます。簡単に行うにはブラウザでWEBの管理画面にアクセスして、更新する方法です。この手順だと過去のファームウェアに戻すことができません。
本記事では更新後にファームウェアを過去のバージョンに戻すことも考えて、 シリアル接続やSSH/TELNETなどコンソールに接続できる環境からHTTP経由でアップデートを行う手順を紹介します。  ※本手順は最新機種のRTX1210や、下位機種のRTX830などYAMAHAのRTX系では、どのルーターでも利用できます。

1.RTX1210へのシリアル接続

RTXからインターネットへの接続は済ませておきます。 インターネット接続はWEB管理画面から設定できますので、本記事では接続が完了している前提で設定方法については割愛します。  シリアルケーブル(RS232C)をRTXに接続してTeraTermなどからコンソールが表示できることを確認しておきます。
TELNETやSSHといったネットワーク経由での接続でも作業は可能ですが、ファームウェアのアップデート後に発生する再起動のメッセージを見ることができませんので、できるだけシリアルケーブルでの接続をお勧めします。
もしシリアルケーブルが無い場合にはLAN経由でTELNET接続してください。

1-1.管理者への移行

RTX1210へ接続するとプロンプト“>”が表示されます。

ログイン時は 操作が制限された一般ユーザー権限になっています。 ファームウェアの更新は管理者権限で行う必要があるため“administrator”コマンドで管理者へ切り替えます。プロンプトから以下のように実行します。

※管理者用のパスワードを設定している場合は、パスワードを入力します。
管理者へ移行するとプロンプトが

に変更します。これで管理者への移行は完了です。

2.現在のファームウェアのリビジョン番号を確認する。

RTX1210が利用している現在のファームウェアについてリビジョンを確認します。リビジョンの確認は“show exec list”コマンドを実行します。

表示されたRev.に続く番号が利用しているリビジョン番号になります。
上記の場合“Rev.14.01.33”というリビジョンのファームウェアを利用しています。

3.利用しているファームウェアのバックアップ

ファームウェアのアップデートを行う前に、利用中のファームウェアをバックアップをします。バックアップに利用するコマンドは“copy exec”になります。利用中のNo.0ファームウェアをNo.1にコピーする場合“copy exec 0 1”という形で実行します。以下、実行例となります。

上記の場合、ファームウェア1がコピーしたファームウェアになります。コピー後に”show exec list”コマンドでファームウェアを確認します。

No.0のファームウェアがNo.1にコピーされていることが確認できます。

4.config(設定ファイル)のバックアップ

ファームウェアの更新前に、念のため現在の設定ファイルをコピーしておきます。設定ファイルを更新しない場合や、利用している設定ファイルが最新のものの場合は不要です。
現在の設定ファイルの情報を表示させるコマンドは“show config list”になります。

“*(アスタリスク)”が付いた日付のものが、現在、利用している設定ファイルになります。

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4-1.configのコピーを実行する

現在のconfigをバックアップします。バックアップは”copy config”コマンドで行います。No.0のconfigをNo.4にコピーするには以下のように実行します。

エラーが表示されなければ設定ファイルはコピーされています。

4-2.コピーしたconfigの確認

コピーした設定ファイルを確認します。”show config list”コマンドを実行します。

上記のようにNo.0のconfigがNo.4にコピーされていることが確認できます。これでconfigのバックアップは完了です。

5.HTTPによるファームウェアの更新と確認

本章ではHTTP経由でファームウェアをダウンロードし、アップデートを行う手順を紹介していきます。ファームウェアには更新用のコマンドが用意されており、コマンドを実行することで

  • ファームウェアの確認
  • ファームウェアの更新
  • 機器の再起動

まで完了します。

5-1.ファームウェアの更新

ファームウェアを更新するコマンドは “http revision-up go”になります。以下のようにコマンドを実行します。

実行すると、以下のように更新タスクが開始されます。確認項目としてはリビジョンと実際に更新を行う可否になります。

ファームウェアの更新が完了すると、自動的にRTXの再起動が実行されます。

再起動が完了するとプロンプトが表示されます。(コンソール接続の場合)TELNET/SSHではセッションが切断されますので、再度接続します。
これでファームウェアの更新は完了です。

5-2.ファームウェア更新の確認

RTXの再起動後にコンソールへログインし、更新後のファームウェアについてリビジョンを確認します。

表示されたファームウェアリストの“*(アスタリスク)”が付いているリビジョンが利用しているファームウェアになります。更新されたリビジョン(ここではRev.14.01.34)に“*”が付いていれば、ファームウェアの更新確認は完了です。

6.ファームウェアとconfigの復旧方法

更新を行ったファームウェアやconfigで不具合が発生した場合に、元に戻したい場合があるかと思います。本章ではバックアップしたファームウェアとconfigに戻す手順を紹介します。

6-1.バックアップしたファームウェアからの起動

ファームウェアの更新後に、古いファームウェア(上記の場合には Rev.14.01.33)で起動させるには“set-default-exec”コマンドを利用します。コピーした元のファームウェアが1の場合は以下のように実行します。

起動したいファームウェアが選択されますので、RTXを”restart”コマンドで再起動します。

再起動したRTXへログインして”show exec list”コマンドで起動時に利用されたファームウェアを確認します。

上記のようにファームウェアのNo.1を利用していることが確認できました。バックアップしたファームウェアから起動したい場合のみ、このコマンドを実行して下さい。

6-2.コピーしたconfigからの起動

コピーしたconfigからRTXを起動する場合には”set-default-config”コマンドを利用します。起動したいconfigがNo.4の場合には以下のように実行します。

起動したいconfigが選択されますので、RTXを”restart”コマンドで再起動します。

再起動したRTXへログインして”show config list”コマンドで起動時に利用されたconfigを確認します。

上記のようにconfigのNo.4を利用していることが確認できました。古いconfigから起動したい場合のみ、このコマンドを実行して下さい。
configを0に保存したい場合には

で上書き保存できます。古いconfigの削除は

を実行することで可能です。必要に応じて実行して下さい。

7.まとめ

古いファームウェアを利用している環境での、ファームウェアの更新にはネットワークの停止や、機能が正常に動作しないなどのリスクがありますので、更新後に元に戻せる状態にしておくことをお勧めします。
本記事に記載した手順であれば、ファームウェアとconfigを元に戻すことができますので、更新後に不具合が発生しても、安心かと思います。

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