CentOS 7.6 インストール手順を紹介、Linuxのインストールは難しくありません。

2019/07/10 CentOS, Linux

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2018年12月3日にCentOSの最新リリースである7.6(Build 1810)がリリースされました。以前にCentOSのインストール方法を記事にしてから随分と時間が経ちましたので、この辺りで再度、CentOSのインストール方法について、紹介したいと思います。

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CentOS7.6は、以前のリリースと比較してインストール方法は大きくは変わりませんが、インストーラーの文言や画面構成が一部、変更されています。 7.6以前のCentOSをインストールした経験がある方でも、一度、違いを確認しておくのがよさそうです。  なお、CentOS7.6以前のCentOS(7系)のインストールを行いたい場合には、別の記事

で詳細なインストール手順を紹介しています。
またインストール後の押さえておくべきポイント(設定)については記事

で紹介していますので、インストール後に、本記事と併せて参考にしていただければ幸いです。
CentOSインストールの前提ですが、本記事ではVMWare上に作成した仮想マシンにインストールを行います。GUIを利用しない場合、サーバーのリソースは殆ど利用しませんので、メモリは1GBでローカルディスクのサイズは20GBになります。システムは64bitを選定しています。
インストール時のディスクパーティションについては自動を選択します。
インストール環境の作成には、 無償の仮想環境用ツール“Oracle VM VirtualBox”を利用することもできます。 Oracle VM VirtualBoxのセットアップは別の記事

で紹介しています。手軽に仮想環境をセットアップとCentOSのインストールを始めることが出来ます。
それではCentOS 7.6の具体的なインストール手順を説明していきます。

1.CentOS 7.6 isoファイルのダウンロード

CentOSのインストールメディアはCentOSの公式サイトからダウンロードできます。
今すぐにインストールを試してみたいけど、メディアがない…という場合でも、高速な回線さえあれば10分程度でOS自体をダウンロードすることができます。
isoファイルのダウンロード先は「CentOS公式ダウンロードサイト」になります。
1-centos-download
どのisoファイルをダウンロードするか選択できますが、本記事ではフルインストールが可能な[DVD ISO]を選択します。

1-1.ダウンロード先の選択

CentOSのダウンロード先は複数のミラーサーバーから選択できます。
自動的に、日本国内のダウンロード先(ミラーサーバ)一覧が表示されますので、一番近いと思われるリンクをクリックします。(日本国内であれば、どのミラーサーバーでも変わりません。)
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CentOS 7の場合、約4GBありますので、成るべく高速なインターネット回線を使ってダウンロードして下さい。

1-2.ダウンロードしたisoファイルを保存

isoファイルのダウンロードが完了するとすると、ファイルを保存する場所を確認するダイアログが表示されます。
1-2-file-save
任意の指定先にisoファイルファイルを保存します。
CentOSのインストール対象が仮想マシンの場合は、大抵の仮想化ソフトウェアでisoファイルを直接、仮想マシンのドライブにマウントできるオプションがありますので、isoファイルのまま利用することができます。
無償の仮想環境を作成する記事はこちら

仮想マシンではなく、物理マシンへのインストールを行う場合、ダウンロードしたisoファイルをライティングソフト(利用しているOSがWindows 7以上の場合、OSにisoファイルをライティングする機能が用意されています。)でDVDなどのメディアに書き込んで、インストールメディアにして下さい。
本記事では仮想マシンにisoファイルを直接、マウントして利用します。

2.CentOS 7 インストーラーの起動

インストール用メディアが準備出来たら、WindowsOSのインストールと同じようにメディアをマシンにセットして、メディアからブートしてインストーラーを起動させます。

2-1.メディアのマウントとマシンの起動

isoファイルをマウント(物理マシンの場合は光学ドライブへ挿入)して、インストール対象のマシンを起動します。
インストールメディアを読み込むと、CentOSのインストーラーが起動します。
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表示された画面から[Install CentOS 7]を選択します。
仮想マシンで CentOSのインストーラーを起動すると解像度が800×600になり、インストーラーの画面の一部が収まらない状態になります。その為、本記事では起動時オプションとしてSXGA解像度を指定しています。  メニューが表示されている状態で[tab]キーを押すと、起動オプションが表示されます。
以下の解像度を、末尾に追加して、[enter]キーを押します。

※「=」(イコール)が入力できない場合はキーボードの「^」を押すと入力できます。
続いて、インストール用サービスが起動されます。

2-2.ウェルカムメッセージの表示と、インストール言語の選択

インストール画面に[WELCOME TO CENTOS7.]とウェルカムメッセージが表示され、インストール言語を選択する画面になります。
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画面下にある欄に、アルファベット[j]を入力し、使用する言語が[japanese 日本語]になったことを確認して、[続行]をクリックします。
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3.インストールの概要

インストール言語の選択が終了すると、CentOS 7のインストールに必要なタスクを集めた、[インストールの概要]が表示されます。
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この画面ではインストール先の選択と、時刻同期、ネットワークの設定などを行います。
その他は基本的にデフォルトのままですが、必要に応じて変更を行う場合が殆どですので、全ての項目を確認していきます。

3-1.地域設定

地域設定では、[日付と時刻]、[キーボード]、[言語サポート]の設定を行います。
[日付と時刻]で設定が必要なタイムサーバは、ネットワークの設定後でないと変更ができないため、項目3-4.で変更を行います。本章では、その他の項目について設定の内容を説明します。

3-1-1.キーボード

[インストールの概要]画面に表示された[キーボード]をクリックすると、キーボードの設定画面になります。
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ここでは、キーボードレイアウトを設定します。項目2-2.でインストール言語として[日本語]を選択している場合、自動的に日本語が表示されています。日本語の場合には、変更不要です。

3-1-2.言語サポート

インストールの概要画面に表示された[言語サポート]をクリックすると、追加の言語サポート画面が表示されます。
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項目2-2.でインストール言語として、日本語を選択している場合、自動的に[日本語(日本)]が表示されます。
[日本語(日本)]になっている場合には、変更不要です。

3-2.ソフトウェア

ソフトウェアの設定では、CentOSのインストール元であるインストールソースと、インストールするベース構成を選択するソフトウェアの選択を行います。

3-2-1.インストールソースの選択

インストールソースとは、CentOS7が含まれる先を言います。ここではマウントしているisoファイル(物理マシンの場合にはisoファイルから作成したDVDメディア)を指定します。
通常、インストールソースはisoファイルやDVDからインストールを行っている場合、自動で検出されていますので、自動検出したインストールメディアにチェックが入っていること、ラベルに[CentOS_7_x86_64]が表示されていることを確認します。
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3-2-2.ソフトウェアの選択

CentOSにどのようなソフトウェアパッケージをインストールするかを選択する項目になります。ここではサーバーとして利用することを考え、ベース環境として、GUIに関連したツールを全て省いた上で、サーバーとして必要なパッケージがふくまれる[インフラストラクチャサーバー]を選択しています。
「選択した環境のアドオン」については、ソースパッケージをコンパイルできるように[開発ツール]を選択しています。開発ツールにはコンパイル用にgccやmakeなどのパッケージが含まれています。
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このベース環境の場合、GUIは利用できません。GUIを利用したい場合、[GNOME Desktop]などを選択して下さい。
選択が完了したら[完了]をクリックします。
「インストールの概要」画面に戻ります。[ソフトウェアの選択]項目として[インフラストラクチャーサーバー]が表示されていることが確認できれば、[ソフトウェアの選択]項目の設定は完了です。

3-3.システム

「システム」の設定では、CentOSをインストールする先(本記事ではローカルディスク)、システムクラッシュ時の解析用に利用するメモリダンプを行う設定、KDUMP設定、ネットワーク関連の設定を行う、[ネットワークとホスト名]を設定します。
各設定について説明していきます。

3-3-1.インストール先の選択

先ずは[インストールの概要]画面から、[インストール先]をクリックします。
CentOSのインストールを行うことが出来るディスクが表示されます。ディスクが一つしかない場合は既に、チェックが入っていますので、選択は不要です。
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ディスクが表示されない場合、ストレージコントローラー(例えばRAIDコントローラーやSASコントローラー等)のドライバがCentOSのメディアに含まれていませんので、これから先へ進めることはできません。ここではドライバの追加手順は割愛して、ローカルディスクが表示されている前提で先へ進めます。

その他のストレージオプションとして

  • パーティーションを自動構成する
  • パーティーションを自分で構成する

が選択できます。パーティーションを自動で設定する場合は、そのままにしておきます。
手動でパーティーションを設定したい場合、[パーティーションを自分で構成する]にチェックを入れて先へ進めます。本記事では手動でパーティーションを設定する手順は割愛します。
完了ボタンをクリックすると、[インストールの概要]画面に戻り、インストール先の項目に[自動パーティーションが選択されました]と表示されます。
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(補足)自動構成のパーティーションの構成

自動構成のパーティーションの場合、以下のような構成になります。(20GBのローカルディスクの場合)
基本的なパーティーション形式はLVMで、ファイルシステムはxfsです。(/bootは除く)
LVMにしておくと、後で動的にディスク容量を追加、削除出来たりするため、管理が容易です。

  • マウントポイント/boot xfs 1024MB 標準パーティーション
  • マウントポイント/ xfs 17GB LVM (VG:centos 名前:root)
  • swap swap 2048MB LVM (VG:centos 名前:swap)

上記はディスク容量によって可変しますが、容量以外の構成は変わりません。
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3-3-2.kdumpの設定

kdumpを有効にするか、無効にするかを設定します。
kdumpはカーネルがクラッシュした場合に、その時点でのメモリの内容をファイルとして出力する機能です。
kdumpをインストールすると、OSがクラッシュした時に、kdump専用のカーネルで、メモリダンプ出力を行います。
dumpファイルを解析できるスキルが必要となりますが、システム停止時の原因調査には役立ちます。
メモリに余裕がある環境(マシン)では有効にすることをお勧めします。本記事ではkdumpを有効にしています。
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3-3-3.ネットワークの設定

CentOSが利用するTCP/IPのネットワーク設定を行います。[インストールの概要]画面から[ネットワークとホスト名]をクリックすると、設定画面が表示されます。
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本環境でははIPアドレスをDHCPで動的に設定(マシンのあるネットワーク内にDHCPサーバーが無い場合は、固定IPアドレスで設定を行います。)

3-3-3-1.ホスト名の設定

まずはホスト名を変更します。ホスト名に任意のホスト名を入力します。ここでの設定内容は後で簡単に変更できます。
運用と判別のし易さを考えて、ホスト名にはドメイン名を含んだFQDN形式で設定することをお薦めします。
ホスト名については任意になりますが、本記事では
centos7.testdom.local
に設定します。
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3-3-3-2.IPアドレスの設定

続いてネットワークの設定を行います。設定画面に表示されている[Ethernet]を[オン]に変更します。
Ethernetを[オン]にすると、DHCPの場合、画像のように自動的にIPアドレスを取得します。IPアドレスが取得できれば取得したIPアドレス情報が画面に表示されます。表示されれば、正常にネットワークデバイスは動作しています。
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固定IPアドレスを設定する場合、画面下にある[設定]ボタンをクリックし、[IPv4のセッティング]タブをクリックして、[追加]から、必要なネットワーク情報を入力します。
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利用しているネットワーク環境に応じて固定IPアドレス、DHCPの何れかを設定して[完了]をクリックします。
[インストールの概要]画面に戻ります。[ネットワークとホスト名]に[有線ens33が接続されました](有線とens33は環境によって変わります)が表示されればネットワークの設定は完了です。

3-4.日付と時刻の設定

この項目で設定が必要なタイムサーバーの指定は[ネットワークとホスト名]を設定後に、変更が可能になります。
[地域設定]の[日付と時刻]をクリックします。
この日付と時刻はネットワーク上にあるNTPサーバーと同期を行うことをお薦めします。NTPサーバーとの同期は、[ネットワーク時刻]を[オン]にします。
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[ネットワーク時刻]の右にあるアイコンをクリックすると、NTPサーバーを追加する画面になります。日本国内のNTPサーバーを指定することをお勧めします。ここでは

  • ntp.jst.mfeed.ad.jp
  • ntp2.jst.mfeed.ad.jp

サーバーを追加しています。NTPサーバーの追加後、centos.pool.ntp.orgについてはランダムでタイムサーバーを選定するため、利用しないようにチェックを外しておきます。
チェックを外したら、[OK]をクリックして、設定を完了します。
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正常に同期された場合、画面上[地域]が[アジア]に、都市は[東京]になります。
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画面下に表示される時刻が現在の時刻と同期されていれば、日付と時刻の設定は完了です。[完了]をクリックして、次へ進めます。

4.CentOS 7 インストール

項目3.まででCentOSのインストールに必要な設定が全て完了しました。
右下に[インストールの開始]が青色になり、クリックできるようになっていれば、CentOSのインストールを行うことができます。
[インストールの開始]をクリックし、インストールを始めます。
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4-1.rootパスワードの設定

CentOSのインストールが開始されます。画面の下にインストールの状況が表示されます。
このインストール中に幾つかの設定を行う必要があります。先ずはシステムの管理者(rootユーザー)のパスワードを設定します。
Linuxではrootと呼ばれるシステム管理者のアカウントが存在します。rootはシステムに対してフルアクセス権を所有しています。画面に表示されている[ROOTパスワード]をクリックします。
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rootのパスワードを設定する画面が表示されます。
出来るだけ難しい組み合わせ(10文字以上で、数字と英大文字、記号を含む形を推奨します。)で入力してください。パスワード強度が[強力]と表示される組み合わせをオススメします。
※rootのパスワードは後から変更が可能です。
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設定後、画面の左上にある[完了]をクリックします。
rootパスワードが設定されると、設定画面の[ROOTパスワード]項目が、[rootパスワードは設定されています]に変更されます。

4-2.一般ユーザーの設定

「ROOTパスワード」の設定が終わったら、続いてroot以外の操作を行う一般ユーザーの設定を行います。[ユーザーの作成]をクリックします。ユーザーの作成画面が表示されます。以下のパラメータを任意で設定してください。

  • フルネームは任意
  • ユーザー名も任意のもの
  • ユーザーを管理者にするにチェック
  • このアカウントを使用する場合にパスワードを必要とするにチェック
  • パスワードはrootと同様に強力なものをお勧めします

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ここで作成したユーザーを通常の運用では利用します。一般ユーザーが作成されると、設定画面のユーザーの作成項目が、[管理者”ユーザー名”が作成されます]になります。
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4-3.インストールの完了

画面下に[完了しました!]と表示されれば、CentOSのインストールは完了です。[再起動]をクリックし、再起動を行います。
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再起動後のブート画面は以下になります。
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このままの状態で自動的にCentOSが起動します。CentOSが起動すると、下記のようにプロンプトが表示されます。
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項目4-2.で作成した一般ユーザーのユーザー名とパスワードでCentOSへログインしてください。
bashなどのプロンプト”$”が表示されれば、ログインは完了です。

5.まとめ

CentOS7.6のインストールを紹介してきました。
ログインができる状態まで完了できれば、LinuxのインストールがGUIで行うことができる、思っていたより簡単なものだと理解できるはずです。インストールしてしまえば、SSHなどのリモート接続で作業ができますので、コンソールを利用するのは基本的にここまでになります。

この後、サーバーとして構築するために必要な修正パッチのインストール、アプリケーションのインストール、セキュリティ設定などを行います。以後の手順については別の記事

詳細に紹介していますので、是非、参考にしていただければ幸いです。
また、この記事で作成したCentOS環境を利用して、ウェブサーバーを構築する手順を記事

で紹介しています。OSの導入だけでなく、サーバーを構築したいと思っているユーザー様にお勧めです。

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