Windows Server 2012 R2を利用する前に始める11の作業

2016/10/20 Windows, サーバー構築

windows2012-settings-11
以前の記事「Windows Server 2012 R2をインストールする手順」でセットアップしたサーバを利用して、行ったほうが良いと思う、11の作業(設定変更)を今回は紹介します。

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11の作業の中にはセキュリティが下がる設定も含まれますので、必要に応じて実施してください。またWindows 2012でも利用できるコマンドを「覚えて作業を効率化する。Windowsをより便利に利用する12のコマンド」で紹介していますので、合わせてお読み頂ければと思います。

Windowsサーバはバージョンアップを行う度にインターフェイスが大きく変わっています。
特に今回のWindows2008から2012では大きくインターフェイスが変更されました。
今までは基本的なインターフェイスは、ほぼ同じでしたが、2012では相当違います。
そんな2012でも、少しの設定変更で使いやすくなります。

ここで紹介した設定は、2003や2008でも同じものがありますので、流用ができます。
2012以外のOSをご利用の方でも、参考にしていただければ幸いです。

目次

1.コンピュータ名の変更

まずはコンピュータ名を変更します。
一番最初に変更しておけば、後でサービスをインストールしたときに、困ることがありません。
よくデフォルトのまま、設定されているケースを見ますが、デフォルトのホスト名はお世辞にも覚えやすくはないので、早い時点で変更しておくことをお勧めします。

1-1.サーバマネージャーの起動

サーバマネージャーを起動します。
[このローカルサーバーの構成]をクリックします。
hostname-change-01
表示されたら、コンピュータ名をクリックします。
hostname-change-02
変更の画面が表示されます。
[変更]ボタンをクリックします。
hostname-change-03
ホスト名を入力して[OK]をクリックします。
hostname-change-04

1-2.サーバーの再起動

サーバーの再起動を促すダイアログが表示されます。
[OK]をクリックします。
hostname-change-05
サーバを再起動すれば、ホスト名の変更は完了です。

1-3.IPアドレスの変更

合わせて、IPアドレスも変更します。
通常、DHCPでサーバを運用することは無いと思います。
個人的には導入環境に合わせた設定をあらかじめ、行っておくのが良いと思います。
IPアドレスの変更手順はここでは割愛します。

2.Windows Updateの実行

インターネットへ接続できる環境になったら、Windows Updateを実行します。
アップデートしておかないと、どうにも落ち着かないし、セロデイアタックなんかも、受ける可能性が大きくなります。
Windows Updateで提供されているパッチの一部に問題があります。
問題の詳細と対策については
『Windows Server 2012 R2 サーバが再起動を繰り返す』
を参考にして下さい。

2-1.Windows Updateの起動

左下の[Windowsボタン]をクリックし、コントロールパネルを選択します。
windows-update-01

コントロールパネルが開いたら、[Windows Update]をクリックします。
windows-update-02

Windows Update画面が開きます。

2-2.自動更新の設定変更

自動更新はサーバの場合、設定しないほうが良いので(自動更新後、再起動が発生する)自分で設定を選択する。をクリックして、アップデートの詳細を設定します。
windows-update-03

Windows Updateの設定を選択する画面が表示されます。
重要な更新プログラムについては「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する]を選択します。推奨される更新プログラムと、Microsoft Updateの両方にチェックを入れます。
windows-update-04

2-3.更新プログラムの確認

設定が完了すると、更新プログラムの確認が始まります。
やや時間が掛かります。
windows-update-06
終わったあと、更新するかを確認する画面になりますので、アップデートを行い、再起動をすれば、更新は完了です。

3.コマンドプロンプトを使えるようにする

2012ではpowershellでもコマンドを操作できますが、あえて、それでもコマンドプロンプトを使いたいという方も多いと思います。(私なんかがそう)
2012でのコマンドプロンプトは以下の操作で利用できます。

3-1.コマンドプロンプトの実行

メニュー左下のwindowsマークを右クリックします。
サブメニューが表示されます。[コマンドプロンプト]をクリックするとプロンプトが表示されます。
cmd-01

3-2.タスクバーへの追加

私の場合は、思い立った時にプロンプトを使えるように、タスクバーに登録しておきます。
タスクバーへの登録は以下の操作で、可能です。
プロンプトが表示されたら、下のタスクバーに表示されているコマンドプロンプトを右クリック
[タスクバーにピン留めする]をクリックすれば、タスクバーからコマンドプロンプトを実行できます。
cmd-02

4.タスクバーのアイコンを小さくする

個人的にですが、タスクバーが大きいと落ち着きません。
タスクバーを右クリックして、プロパティを表示させると、[小さいタスクバーボタンを使う]メニューがありますので
これにチェックを入れて[OK]をクリックすると、アイコンが小さくなります。
taskbar-small
もちろん、アイコンが大きいほうが良い場合は、変更する必要はありません。

5.起動時にサーバーマネージャーを表示させない

ログオンの度にサーバーマネージャーが表示されるのは、煩わしいので
毎回、ログオン時に起動されるサーバーマネージャーを表示させないように変更します。

5-1.サーバーマネージャーの起動

[サーバーマネージャー]が起動しますので、上部の[管理]をクリックします。[サーバーマネージャーのプロパティ]をクリックします。
sv-manager-disable-01

5-2.設定の変更

[ログオン時にサーバーマネージャーを自動的に起動しない]にチェックをいれ、[OK]をクリックすると次回からサーバーマネージャーが起動しません。
sv-manager-disable-02

6.telnetクライアントのインストール

windows vista以降からtelnetクライアントは選択しないとインストールされません。
サーバは動作確認で、telnetクライアントを利用場面が多いので、導入時にインストールしておきます。

6-1.サーバーマネージャーの起動

インストールはサーバーマネージャーの [役割と機能の追加]から行います。
telnet-client-01
開始前の確認が表示されます。[次へ]をクリックして先へ進めます。
telnet-client-02

6-2.インストールの種類を選択

[役割ベースまたは機能ベースのインストール]をクリックします。
telnet-client-03

6-3.対象サーバーの選択

[サーバプールからサーバーを選択]にチェックを入れ[サーバープール]から対象サーバーが表示されていることを確認して[次へ]をクリックします。
telnet-client-04

6-4.サーバーの役割の選択

サーバーの役割は今回、設定しません。チェックを入れずに[次へ]をクリックします。
telnet-client-05

6-5.サーバーの機能の選択

サーバーの機能から[telnetクライアント]をチェックして、[次へ]をクリックします。
telnet-client-06

6-6.インストールオプションの確認

画面に[Telnetクライアント]が表示されていることを確認して[インストール]をクリックします。
telnet-client-07

6-7.インストールの開始

Telnetクライアントのインストールが開始されます。
telnet-client-08
インストールが完了すると、画面にメッセージが表示されます。[閉じる]をクリックして、画面を閉じます。
telnet-client-09

6-8.Telnetクライアントの動作確認

telnetクライアントが利用できるかをコマンドプロンプトから確認します。
コマンドプロンプトを開いて、telnetと入力し、正常にクライアントが立ち上がることを確認します。
telnet-client-10

7.リモートデスクトップを有効にする

管理用にリモートデスクトップを有効にします。
リモートデスクトップを有効にした後は、ディスプレイを外してリモートで構築作業を行い場合が殆どです。

7-1.サーバーマネージャーの起動

サーバーマネージャーを起動して、[このローカルサーバーの構成]をクリックします。中央にローカルサーバーの設定が表示されます。
hostname-change-01
リモートデスクトップ項目 [無効]をクリックします。
※画面では有効になっています。
rdp-enable-01

7-2.リモートデスクトップの有効化

リモートデスクトップの設定画面が表示されます。[このコンピューターへのリモート接続を許可する]
にチェックをいれ、[OK]をクリックして、先へ進みます。
rdp-enable-02

firewallの設定について許可を追加した警告が表示されます。
rdp-enable-03
これでリモートデスクトップの設定は完了です。

8.Internet Explorerのセキュリティ(IS ESC)をオフ

Internet Explorerのセキュリティ強化の構成(IE ESC)を管理者についてはオフにします。
この機能が有効になっていると、ブラウザを利用したときに、許可するサイトかを確認されます。
※本設定はセキュリティが低下しますので、運用後には、オンにすることをお勧めします。

8-1.サーバマネージャーの起動

サーバーマネージャーを起動して、[このローカルサーバーの構成]をクリックします。
中央にローカルサーバーの設定が表示されます。
[IE セキュリティ強化の構成]項目の[有効]をクリックします。
win2k12-iesec01

8-2.IE ESCの設定変更

Administratorグループのみ[オフ]にします。
[OK]をクリックすることで設定が完了します。
完了後はブラウジングの際にサイト警告が表示されなくなります。
ie-esc-02

9.ファイルの拡張子を表示させる

コントロールパネルのフォルダオプションから変更します。フォルダオプション画面を開きます。
folder-option-01

画面では少し隠れてますが、[拡張子を表示しない]のチェックを外すと、ファイルに拡張子が表示されます。
folder-option-02

10.Microsoft Message Analyzerのインストール

ネットワークのキャプチャなどを行うためのツール、network monitorの後継ソフトウェアである
Microsoft Message Analyzerをインストールします。このツールはネットワーク周りのトラブルシューティングを行うツールになりますので、必須ではありません。インストールは任意です。

10-1.Microsoft Message Analyzerのダウンロード

ダウンロードは以下のURLから行います。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=44226
プラットフォームにあったインストーラーをダウンロードします。ここでは64bitOS用のmsiをダウンロードします。
mma-install-01

10-2.Microsoft Message Analyzerのインストール

ダウンロードしたmsiをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
mma-install-02

ウィザードに沿ってインストールを完了します。
mma-install-03

10-3.Microsoft Message Analyzerの起動確認

プログラムにMicrosoft Message Analyzer が表示されます。
アイコンをクリックして、Analyzerが起動することを確認します。
mma-install-03

mma-install-05

11.OSのアクティベーション

基本的な設定が完了してから、OSの認証を行います。これを行わないと、一定期間後、OSが利用できなくなります。また警告が毎回、出力されるようになりますので、運用に入る前に完了しておくことをお勧めします。
インターネットに接続できない環境からのアクティベーションは、マイクロソフトのライセンスセンターに電話をして、電話で行う必要がありますので、クローズした環境へのサーバ導入は、必ず事前にアクティベーションを行って下さい。
(電話でのアクティベーションはかなり手間になります。)
具体的な手順は以下の通りです。

11-1.プロダクトキーの入力ダイアログを出す

プロダクトキーを入力するためのダイアログを出します。プロダクトキーはOEMの場合、本体に付与されています。企業向けのオープンライセンスや、別途、ライセンスを購入した場合は、メールで送付されてきます。

この場合、二つのプロダクトキーがあると思いますが、通常はMAKのプロダクトキーを利用します。
プロダクトキーが用意できたら、[コントロールパネル」-[システム]を順にクリックします。
control-panel-system
システムのプロパティが表示されます。
system-property
この画面から[Windowsのライセンス認証]をクリックします。

11-2.プロダクトキーの入力

プロダクトキーの入力ダイアログが表示されます。事前に用意したMAKのプロダクトキーを入力します。(ハイフンは自動で入力されます。)
input-product-key

入力後、enterキーを押すと、アクティベーションが始まります。
start-activation
アクティベーションが完了すると、以下のように完了のメッセージが出力されます。
end-activation
ここでエラーが表示されると、アクティベーションが完了していませんので、調査を行う必要があります。大きくは
・インターネットに接続されていない。
・既にアクティベーション済みのプロダクトキーを利用している。
等があるようです。
必要に応じて調査を行って下さい。システムに異常がない場合、マイクロソフトのライセンスセンターへお問い合わせ頂くことで解決することがあります。

11-3.アクティベーションの確認

アクティベーションが完了したことを、システムのプロパティから確認します。[コントロールパネル」-[システム]を順にクリックします。
activation-check
表示された画面 [Windowsライセンス認証] に[Windowsはライセンス認証されています。]と表示されていれば、アクティベーションは完了しています。

以上、最新のWindowsサーバ系OS Windows Server 2012 R2を使いやすくするための10の設定を、個人的な観点から書いてみました。操作方法も、2008までとはかなり違いますので、最初は操作を覚えるのも時間が掛かりますが、まずはこの設定を行いつつ、操作を覚えてみるのも良いかと思います。
この次の記事Windows Server 2012 R2へActive Directoryをインストール・構成するでは、セットアップが完了したサーバへActive Directoryをインストールする手順を記載しています。
併せて参考にして下さい。

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Comment

  1. 鵜久森 英俊 より:

    参考にさせて頂きました。
    わかりやすい丁寧な記述で読みやすかったです。

    なお、ご存じかもしれませんが…

    [IE セキュリティ強化の構成]項目の[有効]をクリックします。

    という文字の下の画像が、リモートデスクトップの時の画像と同じ物になってしまっています。

    ご参考まで。

    • 小村 定 より:

      鵜久森様
      コメント頂き、有難うございます。
      これからも参考になるような記事を書いていきますので、宜しくお願いします。
      ご指摘の点、確認しました。
      後程、修正を行います。
      またお気付きの点がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

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