Windows Server 2016のインストール後にお勧めの設定11項目

2018/07/11 Windows, サーバー構築

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以前の記事
>「Windows Server 2016をインストール 最新OSの導入手順を確認する」
でセットアップしたWindows Server 2016環境のインストール後にお勧めの11の設定項目を紹介します。基本的なポイントは2012に関して記載した、以前の記事
>「Windows Server 2012 R2を利用する前に始める11の作業」
で記載した内容を踏襲していますが、Windows Server 2016で採用されたインターフェイスやメニュー、新しい機能によって操作手順が異なる部分が多くありますので、以前に2012を触っていた人も、Windows Server 2016から触り始める人も是非、読んでみて下さい。注意する点として、紹介する11の作業の中にはセキュリティが下がる設定も含まれます。設定に関しては、環境や運用などを考慮した上で、必要に応じて実施してください。

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Windows Server 2012からWindows Server 2016では、基本的な操作感は大きくは変わりませんので、2012を利用していた経験があればそれ程、操作に手間取ることはないかと思います。ただ2016でも画面表示を分かりやすくしたり、良く利用する機能やメニューを表示・非表示に設定するような少しの設定変更で使いやすくなります。お時間のある時に、各設定項目を確認してみると、意外な違いに気がつくと思います。
なお、2012の設定項目については、別の記事
>「Windows Server 2012 R2を利用する前に始める11の作業」
で詳しく纏めていますので、興味がある方はそちらも参照して頂けると幸いです。

目次

1.コンピューター名の変更

まずはデフォルトで自動的に設定されている、サーバーのコンピューター名を変更します。
インストール直後に変更しておけば、後でコンピューター名に依存するようなサービスをインストールしたときに、困ることがありません。
ファイルサーバーなどは、よくデフォルトのまま運用されているケースを見ますが、デフォルトのホスト名はお世辞にも覚えやすくはないので、成るべく早い時点で変更しておくことをお勧めします。

1-1.サーバーマネージャーの起動

Windowsサーバーの管理ツールである、サーバーマネージャーを起動します。(デフォルトではサーバーログオン時に自動的に起動します。)
[このローカルサーバーの構成]をクリックします。
※サーバーマネージャーでは青字の部分がリンクになっており、クリックできます。
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ローカルサーバーのプロパティが表示されたら、コンピューター名(画面では WIN-O0FQOKD27A7)をクリックします。
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[システムのプロパティ]-[コンピューター名]タブが開きます。画面にある[変更]ボタンをクリックします。
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[コンピューター名]欄に設定したいコンピューター名(ここではWIN2016)を入力して[OK]をクリックします。
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1-2.サーバーの再起動

サーバーの再起動を促すダイアログが表示されます。[OK]をクリックします。
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サーバーが再起動されます。正常に起動すればコンピューター名の変更は完了です。
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サーバーマネージャーから、変更されたコンピュータ名を確認できます。

1-3.IPアドレスの変更

コンピューター名に合わせて、サーバーのIPアドレスも変更します。デフォルトではIPアドレスはDHCP(IPアドレスの自動割り当て機能)に設定されていますが通常、DHCPでサーバーを運用することはありません。
IPアドレスについては導入環境に合わせた設定を、あらかじめ行っておくのがオススメです。(IPアドレスに依存するサービスやアプリケーションがあるため)アプリケーションをインストールした後に、IPアドレスを変更したら動作しなくなった。ということが無いように、できる限り実際の運用環境を想定した設定を行います。
※検証などでサーバーを利用される場合は、DHCPでも問題ありません。利用する状況に合わせて変更を行って下さい。
設定の対象とするのはIPv4アドレスのみで、IPv6アドレスの設定方法はここでは割愛しています。

1-3-1.IPアドレスの変更画面

サーバーマネージャーを起動します。[このローカルサーバーの構成]をクリックします。
※サーバーマネージャーでは青字の部分がリンクになっており、クリックできます。
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ローカルサーバーのプロパティが表示されたら、ネットワークデバイス名(画面では Ethernet0)の右に表示されている [IPv4アドレス (DHCPにより割り当て)] をクリックします。
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サーバーのネットワーク接続が表示されますので、クリックします。
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ネットワークデバイス名のプロパティ画面が表示されます。[インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)]をポイントして[プロパティ]をクリックします。
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1-3-2.IPアドレスの設定値

[インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)]のプロパティ 画面が表示されます。
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デフォルトでは[IPアドレスを自動的に取得する]にチェックが入っていますので、[次のIPアドレスを使う]にチェックを変更します。
ここでは

  • IPアドレス 192.168.241.25
  • サブネットマスク 255.255.255.0
  • デフォルトゲートウェイ 192.168.241.254

で設定しています。
同じく[次のDNSサーバーのアドレスを使う] にチェックを入れ、優先DNSサーバーと代替DNSサーバーを入力します。
ここでは

  • 優先サーバー 192.168.241.254

のみを設定しています。DNSサーバーのIPアドレスはサーバーを運用する環境に合わせて設定します。殆どのLAN環境ではルーターになる場合が多いと思います。ここで設定したIPアドレスもルーターになります。
入力が完了したら、[OK]をクリックして、設定を完了します。

1-3-3.設定したIPアドレスの確認

項目1-3-2.のIPアドレスが正常に設定されているかを確認します。
Windowsアイコンを右クリック、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
[ファイル名を指定して実行]ダイアログが開きますので、[cmd] を入力します。
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コマンドプロンプトが開きますので、以下のコマンドを実行します。

ipconfigはIPアドレスの設定情報を表示させるコマンドです。下の画像のように設定したIPアドレスが表示されることを確認します。
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設定値が表示されればIPアドレスの設定は完了です。※サーバーマネージャーなどに表示されるIPアドレスが古いままになっている場合がありますので、IPアドレスの設定後にはサーバーの再起動をお勧めします。

2.Windows Updateの実行

サーバーがインターネットへ接続できる環境になったら、Windows Updateを実行します。アップデートしておかないと、機能面での不具合やセキュリティ面でのリスクが高くなり、攻撃を受ける可能性が大きくなります。Windows Server 2016ではWindows Updateはダウンロードについて自動的に実行されますが、インストール直後には手動で実行したほうが良いかと思います。
Windows Updateの実行手順については
>「Windows Server 2016をインストール 最新OSの導入手順を確認する」の記事(項目4.)
で詳細に紹介しています。参考にしていただければ幸いです。

3.コマンドプロンプトを簡単に使えるようにする

Windows Server 2016ではpowershellでもコマンドを操作できますが、あえて、それでもコマンドプロンプトを使いたいという方も多いと思います。コマンドプロンプトは以下の操作でタスクバーへ追加できます。

3-1.コマンドプロンプトの実行

デスクトップ左下のwindowsアイコンを右クリックします。サブメニューが表示されます。[コマンドプロンプト(管理者)]をクリックするとプロンプトが表示されます。
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3-2.タスクバーへの追加

コマンドプロンプトは利用する機会が多いため、直ぐに起動できるようタスクバーに登録しておきます。
コマンドプロンプトのタスクバーへの登録は以下の操作で可能です。
コマンドプロンプトが表示されたら、下のタスクバーに表示されているコマンドプロンプトアイコンを右クリック
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[タスクバーにピン留めする]をクリックすれば、タスクバーへコマンドプロンプトが登録され、アイコンをクリックするだけでコマンドプロンプトを実行できます。

4.タスクバーのアイコンを小さくする

タスクバーは小さいほうが、画面が広く使えて良いかと思います。ここでは、タスクバーのアイコンを小さくして画面領域を広くする設定を紹介します。※もちろん、アイコンが大きいほうが良い場合は、変更する必要はありません。

4-1.タスクバーの設定メニュー表示

タスクバーを右クリックして、サブメニューを表示させます。一番下の[設定]をクリックします。
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4-1.小さいタスクバーへの設定変更

タスクバーの設定が表示されますので、[小さいタスクバーボタンを使う]をオフからオンに変更します。
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この設定により、タスクバーアイコンが小さくなり、タスクバーの幅も合わせて変更されます。
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5.起動時にサーバーマネージャーを表示させない

ログオンの度にサーバーマネージャーが表示されるのは、やや煩わしいので、ログオン時に起動されるサーバーマネージャーを表示させないように変更します。

5-1.サーバーマネージャーの起動

[サーバーマネージャー]が起動しますので、上部の[管理]をクリックします。表示されるメニューから[サーバーマネージャーのプロパティ]をクリックします。
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5-2.設定の変更

[ログオン時にサーバーマネージャーを自動的に起動しない]にチェックをいれ、[OK]をクリックすると次回からサーバーマネージャーが起動しません。
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6.telnetクライアントのインストール

Windows Vista以降からサーバー、クライアントOS共にtelnetクライアントは任意で導入しないとインストールされません。
サーバーではネットワークの接続や動作確認で、telnetクライアントを利用場面が多いので、OS導入時にインストールしておきます。

6-1.サーバーマネージャーの起動

インストールはサーバーマネージャーの [役割と機能の追加]から行います。
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開始前の確認が表示されます。[次へ]をクリックして先へ進めます。
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6-2.インストールの種類を選択

[役割ベースまたは機能ベースのインストール]をクリックします。
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6-3.対象サーバーの選択

[サーバー プールからサーバーを選択]にチェックを入れ[サーバー プール]にインストール対象のコンピューター名が表示されていることを確認して[次へ]をクリックします。
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6-4.サーバーの役割の選択

サーバーの役割はtelnetクライアントインストールには設定不要となりますので、チェックを入れずに[次へ]をクリックします。
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6-5.サーバーの機能の選択

サーバーの機能から[telnetクライアント]をチェックして、[次へ]をクリックします。
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6-6.インストールオプションの確認

インストールオプションの確認画面が表示されます。[Telnetクライアント]が表示されていることを確認して[インストール]をクリックします。
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6-7.インストールの開始

Telnetクライアントのインストールが開始されます。
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インストールが完了すると、画面に[(ホスト名)でインストールが正常に完了しました。]が表示されます。[閉じる]をクリックして、[役割と機能の追加ウィザード] 画面を閉じます。

6-8.Telnetクライアントの動作確認

telnetクライアントが利用できるかをコマンドプロンプトから確認します。
コマンドプロンプトを開いて、telnetと入力し、正常にクライアントが立ち上がることを確認します。
[Microsoft Telnet クライアントへようこそ]と表示されれば、正常にインストールが完了しています。
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でTelnetクライアントを終了します。

7.リモートデスクトップを有効にする

サーバーの管理用にリモートデスクトップ機能を有効にします。本機能を有効にすることで遠隔からのサーバーリモート操作が可能です。
リモートデスクトップを有効にした後は、サーバーを直接キーボードとマウスで操作することなく、設定や運用に関する操作を行うことなります。

7-1.サーバーマネージャーの起動

サーバーマネージャーを起動して、[このローカルサーバーの構成]をクリックします。中央にローカルサーバーの設定が表示されます。
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リモートデスクトップ項目 [無効]をクリックします。
※画面では有効になっています。
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7-2.リモートデスクトップの有効化

リモートデスクトップの設定画面が表示されます。[このコンピューターへのリモート接続を許可する]
にチェックをいれ、[OK]をクリックして、先へ進みます。
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firewallの設定について許可を追加した警告が表示されます。
これでリモートデスクトップの設定は完了です。

8.Internet Explorerのセキュリティ(IS ESC)をオフ

Internet Explorerのセキュリティ強化の構成(IE ESC)を管理者についてはオフにします。
この機能が有効になっていると、Internet Explorerブラウザを利用したときに、閲覧に関して許可するサイトかを確認されます。
初期の導入時や、設定作業時にはサイトの閲覧に対して全て許可をするには不便になりますので、一旦、オフにします。
※本設定はサーバーのセキュリティが低下しますので、運用開始後には、オンにすることをお勧めします。

8-1.サーバーマネージャーの起動

サーバーマネージャーを起動して、[このローカルサーバーの構成]をクリックします。
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中央にローカルサーバーの設定が表示されます。[IE セキュリティ強化の構成]項目の[有効]をクリックします。
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8-2.IE ESCの設定変更

Administratorグループのみ[オフ]にします。
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[OK]をクリックすることで設定が完了します。設定の完了後はブラウジングの際にサイト警告が表示されなくなります。

9.ファイルの拡張子を表示させる

ファイル名に拡張子が表示されないのは、何かと不便です。ファイルがどのような種類かを識別しやすくするために、ファイル名に拡張子が表示されるように設定を変更します。

タスクバーにある[エクスプローラー]を開きます。
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[表示]タブをクリックします。[ファイル名拡張子]にチェック入れることで、ファイル名に拡張子が表示されます。
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10.OSのアクティベーション

基本的な設定が完了してから、OSの認証を行います。これを行わないと、一定期間後、OSが利用できなくなります。また警告が毎回、出力されるようになりますので、運用に入る前に完了しておくことをお勧めします。インターネットに接続できない環境からのアクティベーションは、マイクロソフトのライセンスセンターに電話をして、電話で行う必要がありますので、クローズした環境へのサーバー導入は、必ず事前にアクティベーションを行って下さい。(電話でのアクティベーションはかなり手間になります。)
具体的な手順は以下の通りです。
なお、この説明にはWindows Server 2012 R2の画面を利用しておりますが、基本的には同じ画面になります。

10-1.プロダクトキーの入力ダイアログを出す

プロダクトキーを入力するためのダイアログを出します。プロダクトキーはOEMの場合、本体に付与されています。企業向けのオープンライセンスや、別途、ライセンスを購入した場合は、メールで送付されてきます。

この場合、二つのプロダクトキーがあると思いますが、通常はMAKのプロダクトキーを利用します。
プロダクトキーが用意できたら、[コントロールパネル-[システム]を順にクリックします。
control-panel-system
システムのプロパティが表示されます。
system-property
この画面から[Windowsのライセンス認証]をクリックします。

10-2.プロダクトキーの入力

プロダクトキーの入力ダイアログが表示されます。事前に用意したMAKのプロダクトキーを入力します。(ハイフンは自動で入力されます。)
input-product-key
入力後、enterキーを押すと、アクティベーションが始まります。
start-activation
アクティベーションが完了すると、以下のように完了のメッセージが出力されます。
end-activation
ここでエラーが表示されると、アクティベーションが完了していませんので、調査を行う必要があります。大きくは

  • インターネットに接続されていない。
  • 既にアクティベーション済みのプロダクトキーを利用している。

等があるようです。
必要に応じて調査を行って下さい。システムに異常がない場合、マイクロソフトのライセンスセンターへお問い合わせ頂くことで解決することがあります。

10-3.アクティベーションの確認

アクティベーションが完了したことを、システムのプロパティから確認します。[コントロールパネル」-[システム]を順にクリックします。
表示された画面 [Windowsライセンス認証] に[Windowsはライセンス認証されています。]と表示されていれば、アクティベーションは完了しています。
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アクティベーションは[Windowsメニュー]-[設定]-[更新とセキュリティ]-[ライセンス認証]からも行うことができます。
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11.不要なシステムトレイ上のアイコンを非表示にする

通常サーバーでは、audioボードがついていないためシステムトレイ上にデフォルトで表示されているaudioアイコンには×が表示されてしまいます。
これは気持ちが悪いので、ここでは使わないシステムトレイ上のアイコンを非表示に設定します。
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11-1.システムアイコンの設定表示

メニュー左下のwindowsマークを右クリックします。
サブメニューが表示されます。[設定]をクリックすると{Windowsの設定]画面が表示されます。
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[個人用設定]をクリックします。
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[タスクバー]をクリックします。[通知領域]-[システムアイコンのオン/オフの切り替え] をクリックします。
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11-2.システムアイコンの非表示

非表示にしたいアイコンをオンから[オフ]に切り替えます。
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ここでは、音量とWindows Ink ワークスペースの二つをオフにしていますが、位置情報やタッチキーボードなども
オフにして頂いても良いかと思います。運用環境に合わせて、設定変更を行って下さい。

変更後に、オフにしたシステムアイコンが表示されなくなれば、設定は完了です。
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12.まとめ

最新のWindowsサーバー系OS Windows Server 2016を使いやすくするための11の設定を、個人的な観点から書いてみました。
操作方法はWindows Server 2012までとはかなり違いますので、最初は操作を覚えるのも時間が掛かりますが、まずはこの記事で紹介した設定を行いつつ、操作を覚えてみるのも良いかと思います。これからのWindowsサーバー系でメインストリームはWindows Server 2016になっていきますので、覚えておいて損はない筈です。
また、導入した2016を利用してActive Directoryを設定する手順を
>「Windows Server 2016 へ Active Directoryをインストール・構成を行う」
で紹介しています。Active Directory環境に興味がある方は是非、参照してみて下さい。

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