こんにちは、ITエンジニアのKomuraです。
先日、少し変わったことがノートPCで発生しました。WindowsXPのノートPCですが、起動後、ログインしようとアカウント名とパスワードを入力しようとするとキーボードから異なる文字が入力されてしまいます。どうも、PCの起動後にnumlockが有効になってしまい、該当する部分のキーボードを押すと数字が入力されます。
試しにnumlockを解除してみると正常に動作します。numlockを解除してOS再起動するとまたもやnumlockが有効になってしまう。BIOSの設定変更を行ったわけでもなく、なぜか突然このようになってしまいました。
不思議な現象だと思い、原因と対策を調べてみました。意外な盲点で、numlockが有効にされてしまっていました。
1. numlockが有効になってしまう原因
numlockは前日にある作業を行った一部のPCのみが有効になっている状態で、殆どのノートPCは正常に動作しています。一部のPCとその他PCの差異を考えると、大凡の原因がわかってきました。
numlockが有効になってしまっているPCは、離れた拠点にあり、前日の作業時に「リモートデスクトップ」で接続して、作業を行いました。numlockが有効になっているのは、リモート接続を行ったPCに限られます。そこで更に調べると、恐らく原因だと思われる内容がわかりました。
リモート接続先はノートPCですが、リモート接続元はフルキーボード(106)のため、リモートデスクトップ接続を行った際に、フルキーボードとして、ノートPC側が設定されてしまったようです。原因がわかるとなんてことはないのですが、悩ましいところですよね。
2. numlockの解除方法(レジストリの設定変更)
numlockの解除はレジストリを設定変更することで可能なようです。
regedit.exeを起動します。
以下のキーを確認します。
HKEY_USER\.DEFAULT\Control Panel\keyboard
InitialKeyboard~が2になっている場合、OS起動時にnumlockが有効になってしまいます。
ここに0を設定することで、numlockが有効になりません。
早速0を設定して、OSを再起動してみました。
結果は解除されていませんでした。
レジストリを見ると、該当するキーが2に戻っています。
再度、同じキーを設定変更して、再起動しても、必ず2に戻ってしまいます。
ここまで設定をしてみて、もしかして何らかのアプリケーションがnumlockを有効にしているのでは..とアタリをつけました。
キーボード関連のソフトウェアを見直していると、該当するアプリケーションがありました。
3. numlockの解除方法(スクリーンキーボードの設定)
アクセサリとしてインストールされているスクリーンキーボードをクリックすると、numlockが有効になっています。
[プログラム][アクセサリ][ユーザー補助]の順に展開していくとスクリーンキーボードがあります。
この設定がレジストリを元に戻していた原因だと考え、スクリーンキーボードのnumlockを解除しました。
その後、再起動すると、numlockが解除されていました。
盲点ですが、フルキーボードのPCからノートPCへターミナルサービスで接続した際に、スクリーンキーボードが有効になってしまうようです。
もし、同じような症状になってしまった場合は、スクリーンキーボードの設定を確認していただくことで、正常な動作になる可能性があります。
スクリーンキーボードで修正ができない場合は併せてレジストリを変更して、再起動していただくと、解決するかと思います。